医学一般

問題57

体表面から触れることができない動脈として、正しいものを1つ選びなさい。

1.頸動脈
2.上腕動脈
3.とう骨動脈
4.腕頭動脈
5.後頸骨動脈

答え:正解 4

1.× 頸動脈は、のどの横にある動脈であり、体表面から触れることができる動脈です。
2.× 上腕動脈は、血圧測定に用いられるように、体表面から触れることができる動脈です。
3.× とう骨動脈は、肘窩から手にかけて走行する動脈であり、脈拍を触知するなど、体表面から触れることができる動脈です。
4.○ 腕頭動脈は、大動脈に直接つながる太い動脈であり、体内にあることから体表面から触れることはできません。
5.× 後頸骨動脈は、足関節の内側のくるぶしの下を走行している動脈であり、体表面から触れることができる動脈です。

 

 

問題58

過剰摂取により血圧を上昇させるものとして、正しいものを1つ選びなさい。

1.カルシウム
2.鉄
3.ナトリウム
4.カリウム
5.マグネシウム

答え:正解 3

1、2、4、5 × いずれの過剰摂取も血圧を上昇させるものはありません。
3.○ ナトリウムの過剰摂取は血圧を上昇させます。塩分の摂り過ぎは高血圧の一因とされています。

 

 

問題59

脳血管疾患(cerebrovascular disease)に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

1.日本の三大死因の一つである。
2.要介護状態の原因疾患として最も多い。
3.脳卒中(stroke)には、脳梗塞(cerebral infarction)、脳出血(cerebral hemorrhage)、くも膜下出血(subarachnoid hemorrhage)が含まれる。
4.脳梗塞の症状として、激しい頭痛が特徴的である。
5.心原性脳塞栓(cardiogenic cerebral embolism)の再発防止にワルファリンが用いられる。

答え:正解 4

1.○ 「平成24年人口動態調査」によれば、2012年の死因の1位は悪性新生物、2位は心疾患、3位は脳血管疾患です。
2.○ 「平成26年版高齢社会白書」によれば、要介護者等について、介護が必要となった主な原因は、脳血管疾患が21.5%と最も多く、次いで認知症(dementia)15.3%、高齢による衰弱13.7%、関節疾患10.9%となっています。
3.○ 脳梗塞は脳を養う血管が詰まるもの、脳出血は脳の血管が破れるもの、くも膜下出血が脳を覆っている3層の膜のうち、くも膜と軟膜のあいだにある動脈瘤が破れて、膜と膜の間にあふれた血液が脳全体を圧迫するものです。これらは、いずれも脳卒中と呼ばれます。
4.× 脳梗塞では、顔面神経麻痺、言語障害、感覚障害などの症状が現れますが、激しい頭痛は生じません。
5.○ 心原性脳塞栓の再発予防には、血液の凝固を妨げる効果のあるワルファリンが用いられます。

 

 

問題60

胃・十二指腸潰瘍(gastroduodenal ulcer)の発症に関連が深い病原体として、正しいものを1つ選びなさい。

1.ヘリコバクター・ピロリ
2.カンピロバクター・ジェジュニ
3.腸炎ビブリオ
4.ノロウイルス
5.A型肝炎ウイルス

答え:正解 1

1.○ ヘリコバクター・ピロリは、胃に生息するらせん型の細菌であり、胃・十二指腸潰瘍の病原体です。
2.× カンピロバクター・ジェジュニは、食中毒菌です。
3.× 腸炎ビブリオは、海水中に多く生息する細菌で、魚介類を介してヒトに感染して腸炎ビブリオ食中毒を発症させます。
4.× ノロウイルスは、カキなどを介して食中毒の原因になるほか、感染したヒトの糞便や吐瀉物などを介して経口感染するウイルスです。
5.× A型肝炎ウイルスは、食品や水を介して感染することでA型肝炎を起こすウイルスです。

 

 

問題61

日本における肝硬変(liver cirrhosis)の原因として、最も多いものを1つ選びなさい。

1.アルコール性肝炎(alcoholic hepatitis)
2.薬剤性肝炎(drug-induced hepatitis)
3.胆汁うっ帯性肝炎(cholestatic hepatitis)
4.B型肝炎(hepatitis B)
5.C型肝炎(hepatitis C)

答え:正解 5

1、2、3、4 × 日本における肝硬変の原因には、肝炎ウイルスが多く、そのうち70%がC型肝炎ウイルス感染、約20%がB型肝炎ウイルス感染によるものです。アルコールを原因とするものが5~10%、その他の原因としては、原発性胆汁性肝硬変(胆汁うっ帯性肝炎)、原発性硬化性胆管炎、胆道閉鎖症、自己免疫性肝炎、ヘモクロマトーシスなどがあります。
5.○

 

 

問題62

急性膀胱炎(acute cystitis)の症状として、通常見られないものを1つ選びなさい。

1.頻尿
2.発熱
3.尿混濁
4.排尿痛
5.細菌尿

答え:正解 2

1、3、4、5 × 急性膀胱炎とは、最近が原因で起こる膀胱炎であり、感染すると、頻尿、排尿痛、細菌尿などの症状が起きますが、通常発熱は見られません。
2.○

 

問題63

肥満に直接関連する病態として、正しいものを1つ選びなさい。

1.うつ病(depression)
2.高中性脂肪血症(hypertriglyceridemia)
3.B型肝炎(hepatitis B)
4.気管支喘息(bronchial asthma)
5.骨粗鬆症(osteoporosis)

答え:正解 2

1、3、4、5 × いずれも肥満に直接関連する病態ではありません。
2.○ 高中性脂肪血症は、肥満に直接関連する病態です。肥満の目安としては体重と身長から判定するBMI値(25.0以上が肥満)が知られていますが、体脂肪率による判定では、男性25%以上、女性30%以上だと肥満とされます。

 

問題64

約1ヶ月間の血糖のコントロール状態を示す指標として、正しいものを1つ選びなさい。

1.空腹時血糖値
2.血中インスリン値
3.血中コレステロール値
4.血中ヘモグロビン Alc (Alc)値
5.食後2時間血糖値

答え:正解 4

1.× 空腹時血糖値とは、血液中のブドウ糖濃度を表す血糖値のうち、食事前の空腹時に測定したものです。
2.× 血中インスリン値とは、血液中のインスリンの濃度の値です。
3.× 血中コレステロール値とは、血液中に含まれるコレステロールです。
4.○ ヘモグロビンには、血液中のブドウ糖と結合する性質があり、血中ヘモグロビンAlc値は、過去1ヶ月~2ヶ月の血糖状態を表しています。HbAlc値が高いと、高血糖状態が続いていたことを表しています。
5.× 食後2時間血糖値とは、食事を始めてから2時間後の血糖値のことです。

 

問題65

骨粗鬆症の特徴として、誤っているものを1つ選びなさい。

1.骨量が増加する。
2.低身長化がみられる。
3.骨折しやすい。
4.脊柱の変形がみられる。
5.高齢者に多い。

答え:正解 1

1.× 骨は、正常時には骨芽細胞と被骨細胞によって骨の形成・吸収がバランスよく行われていますが、骨粗鬆症は、骨形成速度よりも骨吸収速度が高いことで、骨に小さな穴が多発する症状をいいます。骨折しやすくなり脊柱の変形がみられるほか、低身長化がみられます。また、骨粗鬆症は、閉経期以降の女性や高年齢の男性に多くみられますが、若年層でも栄養や運動不足、ステロイド剤などの影響で発症することがあります。
2、3、4、5 ○

 

問題66

高齢者の感覚器障害に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1.白内障(cataract)では、眼圧が上昇する。
2.加齢黄斑変性症(age-related macular degeneration)は、手術で治療する。
3.網膜中心動脈閉塞症(central retinal artery occlusion)では、突発的に視力が低下する。
4.老人性難聴(presbycusis)では、特に低音域の聴力が低下する。
5.味覚障害により、苦味を強く感じる。

答え:正解 3

1.× 白内障とは、瞳の奥の水晶体が白く濁る病気であり、通常、眼圧には異常は見られません。眼圧が上昇するのは緑内障です。
2.× 加齢黄斑変性症とは、加齢によって網膜の中央にある黄斑の機能が障害されて、最悪の場合は失明に至るものです。視力の改善は可能ですが、発症すると完治は困難です。
3.○ 網膜中心動脈閉塞症とは、動脈が詰まって網膜の細胞への血流が途絶えるものです。血流を早急に再開させなければならず治療は緊急を要しますが、突発的に視力が低下しても痛みを伴わないことから、手遅れになることも多く、注意を要します。
4.× 老人性難聴とは、加齢が原因の聴覚障害であり、高音域における聴力低下が非常に顕著といえます。
5.× 味覚を完治する味蕾の総数は若年者ほど多く、高齢者では減少することから、特に塩味の閾値に差が見られ、苦味を感じにくくなります。食事では塩分過多になりやすいです。

 

問題67

有床診療所に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1.医師又は歯科医師でない者は管理者になることはできない。
2.10床以上の入院設備を有することできない。
3.入院は48時間以内が原則である。
4.開設には厚生労働大臣の許可が必要である。
5.複数の診療料を標榜することはできない。

答え:正解 1

1.○ 医師又は歯科医師でない者は、有床診療所の管理者になることはできません。
2.× 有床診療所とは、ベッド数が1~19床までの、入院治療のできる診療所のことです。
3.× 有床診療所の一般病床については、医療法によって48時間の入院時間の制限がありましたが、平成18年の法改正により、この規定は廃止されています。
4.× 有床診療所の開設には都道府県知事への届出が必要です。都道府県によっては、条例によって、許可申請の前に新規開設や増床時に事前協議手続きを義務付けています。
5.× 有床診療所では、複数の診療科を標榜することができます。

 

問題68

在宅医療に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1.主治医は「地域医療支援病院」の医師でなければならない。
2.保健所は在宅で療養する患者の個別支援を行うことはない。
3.静脈注射は医師でなければ行えない。
4.在宅での緩和ケアは保険診療の対象外である。
5.24時間対応可能な在宅療養支援診療所が制度化されている。

答え:正解 5

1.× 在宅医療の主治医が「地域医療支援病院」の医師でなければならないという規定はありません。利用者に身近な主治医のほうが、在宅医療にふさわしい場合もあります。
2.× 保健所は、在宅医療推進連絡会議を定期的に行うなど、患者の個別支援の充実に向けての取り組みを行っています。
3.× 医師以外には、看護師も静脈注射をすることができます。
4.× 在宅の緩和ケアは保険診療の対象となります。
5.○ 在宅療養支援診療所とは、地域において在宅医療を支える24時間の窓口として、他の病院、診療所等と連携を図りつつ、24時間往診、訪問看護等を提供する診療所です。一定の基準が定められています。

 

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