レクリエーション活動援助法

問題35

レクリエーションの概念に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.「生活のレクリエーション化」とは、主体的な余暇活動の実践のことである。
2.レクリエーションとは、グループで実施するゲーム、ソング、ダンスのことである。
3.レクリエーションとリハビリテーションの語原は同じで、共に機能回復を意味する。
4.「生活のレクリエーション化」とは、衣食住の生活に快い環境をつくり出すことである、
5.レクリエーションとは、楽しみを基盤とする人間性の回復・再創造のことである。

答え:正解 5

1.× 「生活のレクリエーション化」とは、主体的な余暇活動の実践を意味するのではなく、生活そのものをレクリエーション財にするという考え方です。
2.× レクリエーションには、グループで行うゲームやダンス以外にも、一人で行う趣味なども含まれます。
3.× レクリエーションとは、生活の中にゆとりと楽しみを創造していく活動の総称、リハビリテーションは、更生指導、再適応を意味しています。共に機能回復を意味するものではありません。
4.× 「生活のレクリエーション化」とは、衣食住の生活に快い環境をつくり出すことではなく、日常的な余暇活動の実践のことです。
5.○ レクリエーションとは、楽しみを基盤とする人間性の回復・再創造のことといえます。

 

 

問題36

グループを対象とするレクリエーション活動援助の留意点に関する次の記述のうち、適切でないものを1つ選びなさい。

1.メンバーの緊張を取り除き、楽しい雰囲気をつくる。
2.メンバー同士の働きかけやふれあいを促進する。
3.メンバーの仲間意識が形成されるようにする。
4.メンバー全員を最後まで参加させる。
5.メンバーに合わせてオープングループ、クローズドグループをつくる。

答え:正解 4

1.○ レクリエーション活動援助では、メンバーの緊張を取り除き、楽しい雰囲気をつくることは重要といえます。
2.○ レクリエーション活動援助においては、メンバー同士の働きかけやふれあいを促進することは重要といえます。
3.○ レクリエーション活動援助においては、メンバーの仲間意識が形成されるようにすることは重要といえます。
4.× レクリエーション活動援助においては、活動への参加はあくまでも本人の意思によるべきです。
5.○ オープングループとは、あらかじめメンバーを決定しないでグループへの出入りも自由にしたものであり、クローズドグループとは、固定されたメンバーでつくられたグループのことです。レクリエーション活動援助においては、メンバーの状況に合わせてオープングループ、クローズドグループをつくることは重要といえます。

 

問題37

レクリエーション活動援助における活動課題の難易度に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.難易度は高い方が楽しめる。
2.利用者の活動能力に合わせて難易度を設定する。
3.グループ活動の場合は、活動能力の低い人に合わせる。
4.認知症高齢者の場合は、難易度を一律に低くする。
5.活動能力が低い人の難易度は高くする。

答え:正解 2

1、3、4、5 × レクリエーション活動援助における活動課題の難易度は、利用者の状況によって異なりますが、難易度が高すぎると利用者には負担となり、低すぎても利用者は楽しむことができません。グループ内のメンバーの活動能力に差がある場合は、個々のメンバーの活動能力に合わせて難易度や役割を設定する必要があります。
2.○

 

(レクリエーション活動援助法・事例問題)

次の事例を読んで、問題38から問題40までについて答えなさい。

[事 例]
介護老人福祉施設で暮らすFさん(88歳、男性)は、1年前に脳梗塞(cerebral infarction)を患い、軽度の右片麻痺があるが週に1回書道を楽しんでいる。この書道サークルは、地域ボランティアの手伝いによって運営されており、Fさんとボランティアとの関係も良好である。Fさんは暇をみつけては同室のGさんに書道を勧めていたが、Gさんは乗り気ではない。Fさんの性格は職人気質であり、書道に関しては自分流のやり方にこだわりがある。過去には書道教室の先生をしており、また個展を開いた経験もある。
最近、認知症(dementia)の症状が現れ、部屋に閉じこもるようになり、活動に参加しても時折、半紙の前で動きが止まり、いらいらするようになって。

 

問題38

Fさんへのレクリエーション活動援助に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.書道以外のレクリエーション財を勧めた。
2.利き手である右手のリハビリに専念するように勧めた。
3.Gさんと一緒に書道に参加するように勧めた。
4.ボランティアに対してFさんの生活全般の援助を依頼した。
5.Fさんの書道に対する思いを聴いた。

答え:正解 5

1.× Fさんの生活歴や性格を考慮すると、書道以外のレクリエーション財を進めることは敵切とはいえないと考えられます。
2.× 最近のFさんの症状からは、右手のリハビリに専念することで解決することは困難と考えられます。
3.× 同室のGさんは書道に乗り気でないことから、Gさんと一緒に参加するように勧めることは不適切といえます。
4.× ボランティアとの関係が良好であっても、ボランティアに対してFさんの生活全般の援助を依頼することは不適切です。ボランティアの立場では援助に限界があることも認識しなければなりません。
5.○ 過去には書道教室の先生をしていたFさんの書道に対する想いを聴くことは適切な対応といえます。

 

問題39

認知症の症状が出てきたFさんに対するレクリエーション活動援助として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.書道に関する思い出話をしながら、書道の援助を行う。
2.手の動きが止まったら、墨が乾く前に書くように声をかける。
3.活動中に席を離れたら、すぐ活動に戻るように促す。
4.他の利用者と同じ墨や半紙を用意する。
5.書道よりも脳に刺激のあるゲームを勧める。

答え:正解 1

1.○ 書道に関する思い出話をしながら、書道の援助を行うことは適切といえます。
2、3、4、5 × Fさんの誇りであり楽しみである書道に対して、Fさんのペースややり方を考慮しないような援助は不適切といえます。また、書道をやめさせることは不適切といえます。

 

問題40

書道サークルの運営に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.ボランティアが書道サークルの運営を主導する。
2.ボランティアが急に休んだ場合、その週の活動を中止する。
3.ボランティアの協力を得て、地域の書道展に出展する。
4.ボランティアが地域の書道教室への参加を決める。
5.ボランティアの人数が減ったので、別の活動に変える。

答え:正解 3

1.× ボランティアは、側面から支援を行う立場にあり、ボランティアが書道サークルの運営を主導することは不適切といえます。
2、5 × ボランティアに依存しすぎないように心掛けて、ボランティアが急に休んだり、減ったような場合でも、継続して活動が行えるようにしておかなければなりません。
3.○ ボランティアの協力を得て、地域の書道展に出展することは、活動が広がり、より充実した内容につながることから適切といえます。
4.× 書道教室への参加は、ボランティアではなく利用者本人が決定すべきといえます。あくまでも利用者が主体でなければなりません。

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ