介護概論

問題73

介護場面での「尊厳の保持」に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1.認知症(dementia)のある利用者の場合、家族の意思決定を優先する。
2.嫌いな食べ物がある利用者の場合、好きな食べ物と一緒に混ぜる。
3.居室で排泄介助が必要な利用者の場合、カーテンを閉める。
4.何度も同じことを言う利用者の場合、「前にも聞きました」と対応する。
5.車いすから立ち上がることが多い利用者の場合、Y字帯を着ける。

答え:正解 3

1.× 認知症のある利用者であっても、本人の意思決定は尊重しなければなりません。
2.× 好きな食べ物に嫌いな食べ物を混ぜると、利用者が食事そのものが苦痛になる恐れがあります。
3.○ 居室で排泄介助を行う場合、カーテンを閉めるなどの配慮は「尊厳の保持」のために重要といえます。
4.× 何度も同じことを言う利用者の場合には、受容的態度でその都度話を聴き、受け止める必要があります。
5.× 車いすから立ち上がれないように利用者にY字帯を着けることは、身体拘束にあたります。

 

問題74

高齢者の疾患に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1.個人差は小さい
2.薬の副作用は出にくい。
3.合併症は起こりにくい。
4.老化と疾病の区別は難しい。
5.症状は定型的である。

答え:正解 4

1.× 高齢者の疾患は、個々の状況の違いなどにより個人差が大きいといえます。
2.× 高齢者では、体力の衰えなどから薬の副作用が出やすいといえます。
3.× 高齢者は、体力の衰えなどから合併症を起こしやすいといえます。
4.○ 高齢者では、老化による機能低下があり、疾病との区別は難しいといえます。
5.× 高齢者では、同じ疾患であっても症状は非定型的といえます。

 

問題75

介護過程に関する次の記述のうち、適切でないものを1つ選びなさい。

1.情報は、多角的な視点で収集する。
2.アセスメントでは、利用者の生活上の課題を明らかにする。
3.目標の設定に当たっては、一人一人の生活習慣や価値観を尊重する。
4.実行可能な介護計画を立案する。
5.利用者の状況が変わっても、当初の目標を達成するまで計画を継続する。

答え:正解 5

1.○ 多角的な視点から情報を収集することが重要といえます。
2.○ アセスメントでは、利用者の生活上の課題を明らかにすることが重要です。
3.○ 目標の設定に当たっては、一人一人の生活習慣や価値観を尊重しなければなりません。
4.○ あくまでも実行可能な介護計画を立案しなければなりません。
5.× 利用者の状況が変わった場合には、状況に応じて目標や計画の変更を検討しなければなりません。

 

問題76

87歳の夫が85歳の妻を介護している。夫は「できる限り妻の介護は自分でしたい」と言っている。初めて訪問した訪問介護の対応として、適切なものを1つ選びなさい。

1.「最後まで頑張りましょう」と夫を励ました。
2.間違ったやり方はその場で指摘した。
3.夫婦の口論を聞いて夫の味方をした。
4.夫の介護方法を尊重した。
5.妻の施設入所を勧めた。

答え:正解 4

1、2、3 × 初めての訪問であり、状況把握も不十分な段階からむやみな激励や間違いの指摘は慎まなければなりません。また、夫婦の一方に肩入れするのではなく、中立的な立場からの助言を行うようにします。
4.○ 夫の介護方法を尊重して接することが適切といえます。
5.× 初めての訪問であり、この段階での施設入所の提案は不適切です。

 

問題77

介護現場における各職種の役割として、誤っているものを1つ選びなさい。

1.管理栄養士がサービス担当者会議を招集した。
2.理学療養士が筋力測定をした。
3.看護師が服薬指導をした。
4.介護支援専門員が居宅サービス計画を作成した。
5.言語聴覚士が嚥下訓練を行った。

 答え:正解 1

1.× サービス担当者会議を招集するのは管理栄養士ではありません。介護支援柄専門員がサービス担当者会議を招集します。
2.○ 理学療養士は、機能訓練や物理療法を行う職種ですが、筋力測定も行います。
3.○ 看護師は、医師の指示のもとに服薬指導を行います。
4.○ 介護支援専門員は、利用者からの相談を受けて居宅サービス計画を作成します。
5.○ 言語聴覚士は、言語、聴覚障害に対しての医機能訓練を行う職種であり、嚥下訓練を行います。

 

問題78

「介護老人保健施設の運営基準」に示されているものとして、正しいものを1つ選びなさい。

1.要支援の人に対する介護予防を目指す。
2.居宅生活への復帰を目指す。
3.短期入所生活介護を行う。
4.急性期リハビリテーションを行う。
5.長期の療養を必要とする人に日常生活の介護を行う。

(注)「介護老人保健施設の運営基準」とは、「介護老人保健施設の人員、施設及び設備及びに運営に関する基準」のことである。

答え:正解 2

1.× 介護老人保健施設は、要介護者を対象とした施設です。
2.○ 介護老人保健施設は、入所者の居宅生活への復帰を目指す施設です。
3.× 短期入所生活介護は、指定居宅サービスであり、介護老人保健施設のサービスではありません。
4.× 急性期リハビリテーションは、主に医療機関で行われており、介護老人保健施設では行われていません。
5.× 長期の療養を必要とする人に日常生活の介護を行うのは、介護療養型医療施設です。

 

問題79

インフルエンザ(influenza)の感染予防として、適切でないものを1つ選びなさい。

1.手洗いを励行する。
2.うがいを励行する。
3.部屋の湿度を20%に保つ。
4.睡眠・休養をとる。
5.予防接種を受ける。

答え:正解 3

1.○ 手洗いを励行は、インフルエンザの感染予防として適切です。
2.○ うがいを励行は、インフルエンザの感染予防として適切です。
3.× 乾燥しているとインフルエンザにかかりやすいです。感染予防には、部屋の湿度を50%以上に保つのが適切です。
4.○ 睡眠・休養をとることは、インフルエンザの感染予防として適切です。
5.○ 予防接種を受けることは、インフルエンザの感染予防として適切です。

 

問題80

介護場面での事故に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1.どんな状況下でも身体拘束は禁止されている。
2.事故が起きても、家族には知らせなくて良い。
3.事故が発生した場合の報告は都道府県知事に行う。
4.予防マニュアルに従えば事故は起きない。
5.予防のため、過去の「ヒヤリ・ハット」事例を参考にする。

答え:正解 5

1.× 身体拘束は、やむを得ない場合を除き原則として禁止されています。
2.× 事故が起きた場合には、家族に速やかに知らせなければなりません。
3.× 事故が発生した場合の報告は市町村に行うこととされています。
4.× 予防マニュアルに従っていても想定外の事故が起きることがあります。状況により臨機応変な対応が求められます。
5.○ 過去のヒヤリ・ハット事例は、事故の予防には有効といえます。

 

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